思索録

頭からこぼれ落ちてなくなってしまう前に。

オレオとわたしの複雑な関係

オレオってあんまり美味しくないよね。
そう言いながら母が帰宅してきた、オレオを持って。美味しくないけど久しぶりに食べたかったんだって。

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オレオの「オ」をココアビスケット、「レ」をバニラクリームだと定義すると、わたしは「オ」だけ食べたいひと。
だって「レ」って身体に悪そうじゃない?トランス脂肪酸の塊じゃんよ、絶対。
甘っ!てなるし。
まあ「オ」だけみても別に格別美味しいとは思わないのだけれど。



それでもわたしの記憶の一番最初にでてくるお菓子はオレオの青い箱。
3歳のときに初めて遠足をした、そのときに母が持たせてくれたのがオレオだった。

不器用だから袋がうまく開けられなくて、「オ」がボロボロに砕けてしまった。わたしの周囲のバスの床に「オ」が散らばって、先生に怒られた。

でも、なんかお母さんのいないところでお菓子を食べるっていうのが、当時のわたしにとってはすごくドキドキワクワクするものだった。
わたしは砕けたのもお構いなく、友達にも一切渡さずにオレオの一箱を一人で食べきった。そんなに美味しくないなぁと思いながら、たったの3歳なのに。
一箱って9枚×2パックだよ。よく食べられたなあ。



まあ、そういうわけで、オレオを見ると謎のノスタルジーが起こるんです。たぶん大人になっても変わらない。



最近オレオを食べたのは、今年3月の合宿。
最終夜の宴会でのゲームで最下位だったわたしたちのチームは、罰ゲームと称してオレオを渡された。「一口で食べてね!」って。

きっと何かが仕込まれてるんだろうな。
思い切って口に入れると、「オ」がサクッとして、「レ」のもったりした食感が広がり…。

???

何が仕込まれてるかわからないぞ。片栗粉でも入れたの?
……そんなわかりづらいことしないか。

と思ってたら、隣でチームの人たちが悶え苦しんでいる。「ワサビだぁ〜〜〜…」って呻いてるけど、え、全然わからないぞ。疑問で埋め尽くされるわたし。

そしたら、「一人分だけ何も仕込まれてないラッキーオレオがあったんだよ〜」って説明された。何分の一かの確率でわたしがラッキーオレオに選ばれたらしい。オレオとはやはり微妙な縁がある。



さて。
母が今しがた買ってきたオレオだけど、わたしは食べないつもりなんだ。
なぜって、罰ゲームで久々に食べたオレオは、やっぱり記憶の通り何も変わることなく、素敵でたまらない、微妙に微妙な味だったから。


…まあでも、3年に1回くらいは食べてもいいかな。
ノスタルジーを感じるのは、それくらいで十分。



ブログってこんな感じでいいのかな?


いさ